社会福祉法人 向陵会 障害者総合支援センター

乙訓ひまわり園

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構想から開園まで--第2部

施設建設予定地近隣町内会との話し合いの経過

平成9年2月24日向日市と協議をする中で、3月3日に向日市議会全員協議会で(仮)社会福祉法人向陵会の知的障害者福祉施設建設計画が発表されるので、建設予定地の地元町内会に説明会を行いたい。至急準備せよとのことで段取りの打ち合わせを行った。

2月26日地田町内会長に会って地元説明会開催の案内書の配布の了解をとる。地田東町内会長にも案内配布の了解をとる。直ちに説明会案内書を封筒にいれ市担当者と手分けして両町内100戸に配布した。

第1回地元町内会説明会は3月3日上植野公民館にて午後7時から9時までおこなった。地元町内の出席者は44名あり、向日市からは担当者2名、法人側は小野と施設長予定者及び設計事務所の3名。内容としては行政から、乙訓地域内の心身障害者の現状と今回の整備計画に至った経過の説明。設立代表者からは法人設立の趣意と施設設立の基本理念を申し述べ、設計事務所から施設の概要を説明し質疑応答に入った。「施設ができるのは大変結構で喜ばしいことであるが、それは他所でやってくれ」という総論賛成各論反対式の意見がだされ、合意なんていうものからほど遠い状況であった。。時間切れとなり次回3月9日に再度開催することとなった。

第2回地元町内説明会は3月9日午後7時から9時30分まで行われた。向日市からは課長2名と担当者、法人側は小野、設計事務所他1名。町内からは75名の出席が見られた。今回も前回同様市、法人側も今回の計画にいたった経緯や施設設立の趣意・理念等を説明して理解と協力を求めた。勝手に決めては困る。日当たりが悪くなる。市街化調整区域であり緑が失われる。交通の便が悪く道路が狭い。だからこの場所での建設を考え直してほしい。地元としては反対である。誰も民間に期待していない。行政がどういう責任を持っているのか、みんなが必要だと思っているが、やり方に問題がある。向日市でこういった施設が計画倒れになっているがその経緯はどうなんだ。住民合意のない施設建設はしないということの確認がほしい。市が代替地を探せ。等々。内容は前回と大きく変わるところはなかった。ここで何回も全員での説明会、協議では実際上大変だからそれぞれ代表者を選出して協議会形式をとることを提案する。一例として行政2名、各町内会2名ずつと法人側3名で構成してはどうかと提案する。検討事項となる。

長岡京市の特別養護老人施設建設の時に、地元町内から強い反対運動が起こり相当もめたが、市が解決の方向へ持って行かれたという話を聞いて参考にすべく、当時の長岡京市福祉事務所長を訪問しいろいろ教えを請うた。

そうこうしている中に、3月19日から28日にわたって上植野区、向日市及び京都府宛に地元両町内から「要望書」が提出された。その内容は、「向日市に福祉施設ができるのは大いに喜ばしいことと思います。しかしこの土地に建設されることには同意できません。その理由として狭い場所での建設、道路事情の悪化が心配、環境の変化が心配というようなことから施設の代替地を捜してくださるよう要望致します」とのこと。

4月から両町内会とも会長が替わり挨拶をかねて訪問し以前に申し入れた代表者会議の件を尋ねると、「協議はすべて全体会議で処理したい。また、「今後は何事も市を通して話をする。よってあなたとはなんの協議もしないことに決めた。そういう趣旨の要望書は市に提出済みである」とのこと。4月23日には両町内会から向日市と設立代表者小野宛に「精神薄弱者通所更生施設及び授産施設(仮称)乙訓ひまわり園」に関する質問状が送付され月末までに回答せよとの要求があった。この回答は市と法人で分担して作成した。

この質問状に対する回答の説明会を5月11日上植野コミュニティセンターで午後7時から9時の間に実施した。

町内からの質問状に答える形で議事進行する。内容は既に何回も説明済みのもので何ら新味はない。住民の同意という問題が話題となり100%か、ひとりでも反対があればやらないのか、同意の水準の問題となる。一般的には過半数の同意があれば賛成と理解できるのではないか。質問内容は行きつ戻りつしながらなかなか進まない。結局は「福祉の施設が必要なのがわかった。だがそれは他所の土地でやってほしい」ということだ。

5月25日町内会役員会、市と設立側とで会合を持った。最初から出席者の人数・メンバーのことでもめて初っ端から喧嘩腰の会合となった。どうして計画地での建設が不適切なのかということについては回答がなく、まったく話し合いにならなかった。挙げ句の果てには、「町内としてはまとめる気はない」とのことで物別れに終わった。

向日市に障害者施設建設を推進する会(略称:推進会)誕生

6月5日乙訓の障害者福祉を進める連絡会が中心となって、今回の向日市における施設の建設を促進しようとして向日市に障害者施設建設を推進する会(略称:推進会)が結成された。設立予定法人とはまったく別の会で今回の地元町内へのお願い、啓発や各種情報の収集等を目的とした会である。実際の活動として、何人かで組を作って町内を一軒ずつ訪問して反対の理由を聞いたり、理解を求めてお願いして歩いていただいた。広報誌「かけはし」を発行して地域に配布するなどの活動をしてくれた。その後も引き続き施設建設促進のためいろいろと気を吐いてもらった。

6月16日市より「本年の内示は不調に終わった」との電話連絡があった。この知らせに接した我々関係者一同は愕然として声も出なかった。やがて誰からともなく「今年度の機会は逸したが来年こそ頑張らなければならない」反省することしきりであった。

その後、町内側との接触らしい接触もなく過ぎた。8月26日には市長と面談して早期建設に向けての場作りのお願いをした。市は来年5月の内示に間に合うように逆算してすすめているとのこと、一安心。

隣接の南側土地との交換問題や町内側歩道の設置等が出てきているようだ。

2007年07月21日 06:18更新
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